若い人から大人気の須田景凪 さん。ボカロ出身で最近はご自身の声でボカロの時とは違う名前で歌っている、と聞いたとき私は米津玄師さんを思い浮かべました。そして調べてみると、須田景凪 さんと米津玄師さんのお二人が似ているか似ていないかネット上で語られているようですね。
実は我が家の家族には大の米津玄師さんの大ファンがいて、当然CDは全部持っているし、グッズも結構な数があります。そして、私も付き添いでライブにも行ったことがあります。何度も落選した後にやっとやっと当たったチケット!当時高校1年生の娘一人ではいかせられない、と親の分も一緒に申し込みをさせて、当たったのはラッキーでした。立ち席でしたが、とてもよかったです。
米津玄師さんの経歴などは何となくわかってきましたが、須田景凪 さんはまだミステリアスな部分も多い印象ですね。お二人が似ているかどうか、具体的に見てみようと思います。
須田景凪と米津玄師は似ているか? 雰囲気からの考察
まずは須田景凪さんと米津玄師さんのお二人が似ているかどうか雰囲気から見てみようと思います。
雰囲気を醸し出す要素は沢山ありますが、音楽についてはのちに詳しく述べるとしてまずは外見を見てみましょう。
須田景凪さん↓
米津玄師さん↓
上の写真で似ているかどうかを語るのは難しいですが・・・。雰囲気は似ています。そして長身でスラリとしたスタイルも似ているように見えます。
では次の写真はどうでしょうか?
須田景凪さん↓
米津玄師さん↓
髪型がとっても良く似ていますね。髪型が似ていると、雰囲気が似ているように感じますね。
では次の写真は?お顔がよくわかる写真ですよ。
須田景凪さん↓
米津玄師↓
長身ですらりとしたところと、髪型は似ているように思いますが、お顔は余り似ていないですね。
似ていると思うえば、似ているし・・・似ていいないと思うと似ていない、というところでしょうか・・・。私は米津さんのライブにしか行ったことが無いのですが、須田景凪さんのライブに行ったことのある人の感想では「米津玄師さんに似ていなかった。須田景凪さんは須田景凪さんだった」という書き込みがありましたが、まさにその言葉が正しいかもしれませんね。
まあ、写真で見る限りは雰囲気だけは似ているかもしれません。
須田景凪と米津玄師は似ているか? 曲(メロディ・歌い方)の観点から
須田景凪さんの代表曲は「バルーン」そして米津玄師さんの代表曲は「LEMON」ですね。このお二人の曲は似ているでしょうか?
須田景凪さんと米津玄師さんのメロディや歌い方はにているが実際に聞いてみましょう。
まずは須田景凪さんの「バルーン」です。
次は米津玄師さんの「LEMON」
この2曲を聞いた感じは、メロディや歌い方も全く違っていて、似ている、という感じを私は受けませんでした。「LEMON」と似ているのは「朝を呑む」という曲だというご意見もあるようです。
須田景凪さんの「朝を呑む」
聞いてみて、私にはこの2つの曲が似ていないように感じます。私はメロディも歌い方も似ていないように思うのですが・・。
音楽のプロが聴いたらもしかしたら共通点がみつかるのかもしれませんが・・・。
須田景凪と米津玄師は似ているか? 歌詞の観点から
須田景凪さんと米津玄師さんの歌う曲で、歌詞がにている楽曲がある、という話がありますが、それは須田景凪さん「レド」と米津玄師「ポッピンアパシー」です。
歌詞を見てみると、雰囲気は似ているように思いますが酷似と言うほどでもないような。人によってとらえ方が違うかもしれませんね。
須田景凪と米津玄師は似ているか? ファン層~カラオケの人気からの考察
須田景凪さんと米津玄師さんのファンの年齢層は似ている?
須田景凪さんはボカロPの時の名前は「バルーン」として活動をしています。
2020年のカラオケランキングでは
総合1位はLiSA「紅蓮華」でした。これは勿論「鬼滅の刃」の影響ですね。総合順位では米津玄師さんの「Lemon」は4位です。バルーンの「シャルル」は11位。
ところがこれを10代のカラオケランキングにしてみると。1位のLiSA「紅蓮華」は変わりませんが、バルーンの「シャルル」は3位、米津玄師さんの「Lemon」は8位です。
そして20代ではやはり1位は変わりませんが、バルーンの「シャルル」は4位、米津玄師さんの「Lemon」は6位です。
実は「鬼滅の刃」が登場する前は、10代カラオケランキングで2年連続1位を獲得した『シャルル』は、YouTube上で計3000万回(セルフカバー・ボーカロイド)再生されたすごい記録を持っているのです。
2020年のお二人の代表的な曲のカラオケランキングを年代別の表にしてみると
バルーン(須田景凪さん)の「シャルル」のランキング | 米津玄師さんの「Lemon」のランキング | |
総合 | 11位 | 4位 |
10代 | 3位 | 8位 |
20代 | 4位 | 6位 |
30代 | 8位 | 3位 |
40代 | ― | 3位 |
50代 | ― | 2位 |
60代 | ― | 8位 |
このように見ると、須田景凪さんも米津玄師さんも若い世代から人気のアーティストであることがわかりますね。
が、その年齢層の幅を広げてみると米津玄師さんは10代から50代の幅広いファンから支持されているという特徴があります。
一方須田景凪さんのシャルルのファンは特に若い世代特に10代からは絶大な人気を誇っており、それはボカロカラオケランキングでは不動の1位であり続けていることからもわかります。
須田景凪さんと米津玄師さんは楽曲も似ているのでは?という意見も多数ありますが、このカラオケランキングを見るい以上これだけ受ける年齢層に違いが出る以上、一概に「似ている」とは言えないように思います。
須田景凪と米津玄師は似ている? 音楽性からの考察
音声合成ソフトボカロイドで出発し、ご自身の名前でご自身の声で歌うことに変化している流れは須田景凪さんと米津玄師さんは同じです。
けれど、米津玄師さんがボカロイドから離れるのと入れ替わるように、須田景凪さんがボカロイドの世界で注目されるようになったのですが、時期が全く同じ出ないのと等しくお二人の音楽性も違うようです。
米津玄師さんの音楽性
果たしてご本人は楽曲に対してどのようなお考えをお持ちなのか気になりますが、米津玄師さんの気になる発言がありますのでご紹介しますね。
「普遍的なものを作ることを軸に、日本人だからこそ、J-POPとして音楽を作りたい」と語っており、歌謡曲など先人が積み上げたものをひもといて、歴史に根ざしているものを取り入れて音楽に反映することを考えながら作業をしており、10代から50代の幅広い世代から支持されていることから「このやり方は間違っていなかったんだ」と語っている
米津玄師さんの音楽性の根底にはそのようなお考えがあるのですね。
私にとってはとても意外に感じたことなのですが、米津玄師さんは「大衆性に富んだJ-POP」を意識されているようです。でも、結果からみると「LEMON」や「パプリカ」などはまさにその路線の延長にありそれが幅広い年齢層に受けているのではないでしょうか。
須田景凪さんの音楽性
須田景凪さんの音楽性をはぐくんだ環境~ボカロイドへの道
BLANKEY JET CITYの中村達也さんに憧れて、音楽大学に入学しドラムを勉強しようと意気込音だ須田景凪さんでしたが、入学してすぐに限界を感じてドラムを売り払ってとギターを買ってボカロイドの世界に飛びこみました。
高校生の頃から組んでいたバンドは地元で人気だったにも関わらず、須田景凪さんにとってはあまり以後心地が良いものではありませんでした。そのような経験もあって、
「人と対面で関わると、いろんな忖度が必要だし、100%自分の理想とする音楽を作るなら、ひとりでやるしかない」「自分でメロディを作って、歌詞を書いて歌うのは絶対的に素敵なことなんですけど……ふと冷静に考えるとヤバいというか……自意識を晒けだす行為だし、無防備すぎて恥ずかしい。作曲はやってみたかったからトライするとして、さらに自分でそれを歌うとダメージが全部自分に来る(笑)」「ボーカロイドを使えば、その精神的負担が少しは和らぐ。それにボカロを通して楽曲を作った方が、何者でもない自分の名前で出すよりもいろんな方に聴いてもらえると思ったんです」
という理由からボカロイドに傾倒していったのです。
須田景凪さんは朝起きてに向かって曲を作り、コンビニに買い物に行って帰った来たらまたPCに向かう。という日々が4年間続いたそうです。誰とも話さない日もあった、というので驚きです!そういう生活なので須田景凪さんが「ボカロイドPのバルーン」であることも2、3人の友人しか知りませんでした。
徐々に作曲に慣れたころ、聴く側の人にとってわかりやすい曲を意識するようになった時期もあったそうです。それは耳なじみが耳馴染みのよくでシンプルで盛り上がる構成。でもその時須田景凪さんは次のように考えました。
でもせっかく自由にやれる居場所なのだから、多少メロディーがめちゃくちゃでも「好きなもの全部入り」で作ってみよう。
そうしたできた曲が『シャルル』だったのです。予想していた以上に再生回数が増えていくのを見て、須田景凪さんは自分の好きなものを作り続けると決めました。
須田景凪さんの音楽性をはぐくんだ環境~自分の声で歌うことへの道
『シャルル』で好きなことを全部出しきった須田景凪さんは、やがてご自身の声で「歌いたい」という感情が生まれ、セルフカバーを出しました。気負いせず出したセルフカバーは2000万回再生されたのです。これを知った須田景凪さんはボカロイドとご自身の声の2つの可能性を感じて「バルーン」と「須田景凪」の2つの名前で活動することにしました。
その後ボーカロイドを使う「バルーン」とご自身の声の「須田景凪」は明確に違いがあるそうです。「バルーン」ではだれが歌っても上手に歌えるようなわかりやすいメロディ構成と言葉を使っています。一方「須田景凪楽曲」は、ご自身の声や音域に合ったメロディや言葉を選んでいるそうです。
須田景凪としてライブを体験した後、須田景凪さんは音楽を体で表現して目の前で受け取ってもらう機会を得て、生身の人間であるご自身を感じました。
須田さんはおっしゃっていませんが私の推測では・・・今までPC相手に音楽に関わってきた須田さんがライブを体験することによって生身の人間も良いのではないか、と感じる面があったのではないでしょうか。ライブ以降は内にこもっているだけではなく、もっと開けた音楽にしたいと思うようになった、というお話からもそれはうかがえます。
2019年1月16日にリリースされた『teeter』では生音を増やしたそうです。
須田景凪と米津玄師の音楽性は似ているか
以上を見ると米津玄師さんは「大衆性に富んだJ-POP」を意識して楽曲をご自身の声で歌う。
一方須田景凪さんはボーカロイドではわかりやすい楽曲を提供して、ご自身の声で歌うときはご自身の好きな楽曲を作る。
というように両者の音楽性には違いがあります。が、音楽性は違ってもやはり聞き手に心地よい音楽を何等かの方法で提供したいという考えは似ているのではないでしょうか。
また須田景凪さんがライブを体験することによってご自身の声で歌うことに抵抗が無くなっていく傾向にあるようなので、今後どのように音楽性が変化していくか興味深いところです。
須田景凪と米津玄師は似ているか? 経歴からの考察
須田景凪 | 米津玄師 | |
生年月日 | 1993年1月20日 | 1991年3月10日 |
身長 | 未公表 | 188㎝ |
ボカロPとしての名義 | バルーン | ハチ |
所属事務所 | A-Sketch | REISSUE RECORDS |
音楽に興味を持ったのは | 中学生の時ドラムを始めた | 小学5年生の時BUMP OFCHICKENの楽曲に感銘を受けた |
バンド活動 | 中学生 | 中学生 |
初めて作詞作曲を始めたのは | 大学生(2013年3月) | 中学3年生(2006年頃) |
ボカロPとして活動を開始したのは | 2013年頃 | 2009年前後 |
ニコニコ動画初投稿 | 2013年4月 | 2009年5月 |
本人名義で活動を開始したのは | 2017年10月 | 2012年 |
メジャーデビュー | 2019年1月16日 | 2013年5月29日 |
須田景凪さんと米津玄師さんの年齢差は2歳、で同世代ですが、米津玄師さんの方が早くに音楽への道に入っていきました。
中学生の時にはバンド活動を経験しその後、ボカロに傾倒しやがてご自身の声で歌うように変化していったという点では、須田景凪さんと米津玄師さんは似ているように思います。
メジャーで活動するようになったきっかけは須田景凪さんと米津玄師さんの違いがあります。
米津玄師さんはメジャーで活動する必要性を感じない時期もありましたが、
「自分が作る音楽にちゃんと理解があって、同じ熱量で同じ方向を見てくれる人とモノを作るっていうのが一番正しい姿」という自分と同じような考えを持つ人物がメジャーにいたため、自身もメジャーシーンに進出したという。
と思ったそうです。
一方須田景凪さんはライブを体験して聴いてくれる人が目の前に来てくれる中に生身の人間である自分がいる、ということに気が付いてそれ以降もっと開けた音学にしたとおもうようになったのがキッカケでした。
まとめ
以上、須田景凪さんと米津玄師さんは似ているか?を個人的見解ですが多角的に考えてみました。
似ているかどうかは主観によって左右されるように思います。
お二人ともこれからどのような楽曲を作られるかとっても楽しみです!