アニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が2020年10月16日に封切られてからたった3日間で46億円の興行収入が上がったそうです。
この景気の良くない時代にそのニュースはなんだか嬉しくなる明るいニュースですね。
そういえば、我が家の子供たちも映画を見に行く、と言っています。
私も行ってみようかしら!?
全くアニメに興味のない私にまでそういわせる「鬼滅の刃」にはどんな魅力があるのでしょうか。
その人気の秘密を探ってみました。
「鬼滅の刃」は丁寧に人物像が書かれている
鬼滅の刃の作者吾峠 呼世晴先生は実は女性でいらっしゃいます。
女性なら細やかか、と言われると一概にそうは言い切れないところが何ですが・・・(実はわたくしは女性ですが、かなりかなり大雑把です)。
女性ならではの繊細な描写が読者の心を動かしているのではないか、と言われています。
たった一度しか出てこない登場人物や鬼でも、その人となりのバックボーンを詳しく描いているのです。
「鬼」とひとくくりにせず、その鬼はどうしてそうなったのか?というところまで掘り下げて、キャラクターの設定を詳細に描いています。
そうなると、こちら側は登場人物一人ひとりにかなり思い入れが生じます。
作者の丁寧な作画やストーリーの組み立て方が、私たちに伝わり、そこに創作愛のようなものを感じることができるのです。
登場人物や鬼がみんな必死に生きている
「鬼滅の刃」では、主人公の竈門炭治郎が留守中に、鬼によって家族を奪われ、生き残った妹は鬼にされてしまいます。
失った家族は戻ってこないのですが、妹を人間に戻すために竈門炭治郎は必死に戦います。
そして鬼を退治するときに、鬼の感情が丁寧に描かれています。
普通は鬼は退治されて終わり、だと思うのですが、「鬼滅の刃」では鬼が滅ぶ寸前に「鬼」に主人公が思いを寄せるのです。
「お前もつらかったのだな」と。
これを見ていると、悪者として描かれる「鬼」にも人生があって鬼は鬼なりに一生懸命、その命が尽きる瞬間まで生きてきたのだと認めざるを得ません。
人も鬼も、限りある人生という時間を必死に生きるのだ、というメッセージがこちら側に届くのです。
鬼滅の刃 作者の年収は?吾峠呼世晴の印税や原稿料、ロイヤリティなどから推定!
アニメ化が成功した
「鬼滅の刃」は週刊少年ジャンプの連載物だったのですが、初めは人気もさほどなく、打ち気切の噂もでたほどでした。
ところがアニメ化されるや否や、読者の心をぐっとつかみ漫画の売れ行きも良くなったのです。
アニメ化されることによって、読者にとってもハードルがぐっと低くなったのです。
アニメーション制作はアニメスタジオ・ufotableが担当しました。
このufotableは非常に人気のあるアニメ制作会社で、「鬼滅の刃」もクオリティの高いものに仕上がり、読者がその魅力に気が付いた、と言われています。
多くの年齢層に愛されるストーリー
「鬼滅の刃」は実は多くの年齢層に愛されるストーリーなのです。
そこに描かれているのは単なる「戦い」ではなくて根底には人に対する愛情や、家族愛、といったものが大きなテーマだからです。
主人公がただ大暴れして鬼をやっつけるだけの物語では、これほど多くの人から支持されなかったのではないでしょうか。
自粛生活の中で家族でハマっていった人が多い
2020年3月から、世の中は自粛生活に入ったのですが、このとき子供部屋にあった漫画「鬼滅の刃」を親も読んで、お、これは面白い!と思った人が多かったと言われています。
しかも、しっかり読み込んでいくと、そこに書かれているのは人に対する愛情であり、家族愛であったり。
これは親の立場からすると、とても喜ばしいことです。
フムフム、教育的にもいいな、と思いながらも読み進めていくうちに親も鬼滅の刃の魅力にハマった、というパターンが非常に多いそうです。
鬼滅の刃はこのように魅力にあふれた作品ですので、映画の興行収入が記録的に伸びているのも当然かもしれません。
私も子供に借りて鬼滅の刃を読みましたがかなり、ハマっています。
今度映画も見に行こうと思っています。
でも泣きそうだから、子供と一緒でなく、ママ友と。